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昭和40年代の中学生 第12話 [青春小説]

第12話

☆則子は沖田が・・・・

ジョーケンには、男の友達も居る。
同じ野球部の沖田君だ。
同学年では、三遊間を守っている。
二人とも、ピッチャーもする。
小学校は違ったが、中学に成って一番気の合う奴だ。

ジョーケンより背は低いが、色黒でスポーツマンだ。
頭も良く、女生徒にも人気が有る。
野球の腕前は、ジョーケンと同じ位に上手いのである。
二人で協力すれば、市の大会など優勝も簡単だと何時も語り合っていた。

中学校では、弁当を持参して牛乳だけは給食当番が配る事に成っている。
沖田君の弁当は、物凄く豪華なのだ。
何時も、羨ましく思っている。
玉子焼きでも、綺麗にだし巻き風に成っている。
その他のおかずも、肉あり魚あり物凄く豪華なのだ。
ジョーケンの弁当は、ご飯の間にのりたまを振りかけておかずが無くても食べられる様に成っている。
ジョーケンは、せいぜい玉子焼きとウィンナーとたまに肉がある程度だ。
この頃の中学生は、一般的にはジョーケン風の弁当が当たり前だった。
沖田に、どうしてそんな豪華な弁当が持って来れるのかと聞いた。
「家は旅館をしていて、泊り客が居ると豪華なおかずをばあちゃんが入れてくれる」
羨ましい事である。
客に出す朝ごはんのおかずが、そのまま弁当のおかずに成る。
毎日、泊り客が来ると良いなぁ。

沖田は、女生徒にも人気が有り、クラスでも人気者だった。
則子は、ジョーケンと小学校は一緒だったが中学に成って沖田が好きに成ったらしい。
則子も美人ではないが、頭が良くて人気者だった。
ジョーケンは、小学校時代に則子に良く殴られた。
反撃しないジョーケンに、段々エスカレートして行って何時も平手打ちをされていた。
叩かれながら、ジョーケンは何時も嬉しかった。
MかSかは分からないが、嬉しかったのは事実だ。
中学に成って、則子に
「中学に成ってから、叩かれなくなったけど」
と聞いたら
「小学校時代とは違うの、沖田君の前ではおとなしくしないと」
なんて、平気で言っている。
「則子よ沖田に惚れたな」
何て言ったら、顔が赤くなっていた。
かくして、ジョーケンは則子には相手にされなくなったのだ。
チクショーッ!

則子は、沖田に告白したのかな。
手伝ってやるかな何て、余計な事を考えているジョーケンだった。

つづく


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昭和40年代の中学生 第11話 [青春小説]

第11話

☆初めてのチュウ・・・・・・

ピンクのパンティ事件から1ヶ月が過ぎたある日、忍が家に来ていた。
最近は、平気でジョーケンの部屋にも入って来る。
時々、エッチな本も見られてしまう。
大事な宝物なので、隠すのに必死だった。
押入れの布団の奥が、隠し場所だ。
ここまでは、ばれない事を祈っている。

「この前、パンティをくれと言ったよね」
「私のなら、やっても良いよ」
何と、嬉しい事を言ってくれる。
ジョーケンは、直ぐに
「有難うと言ってしまった」
本音より、恥ずかしくて直ぐに返事をしたのだ。

ピンクのパンティとブラジャーが、脳裏に焼き付いている。
出来れば、ブラジャーも欲しいけど。
そんな事は、言えない。
俺は、変態か?
いや、年頃の中学生男子としては正常なのだ。
忍のパンティは、白だった。
買ったばかりの様である。
本当は、使い込んでるのが欲しかったけど。
花柄の綺麗な紙袋に入っていた。

「何回、穿いたの?」
「3回かな」
思わず、聞いてしまった。
お礼に、俺のパンツを持ってくかいと聞いたら、速攻で要らないと言われた。
あたり前田のクラッカーだ。
その代わり、キスを要求された。
これには、困った。
何と言っても、ジョーケンには経験が無い。
忍も無いと思うけど。
意を決して、忍の肩に手を置き顔を近づけた。
スムースに唇が触れた。
ほんの一瞬だが、確かに触れた様な気がした。
しかし、此処でジョーケンは正気に戻ったのである。
これ以上は、駄目だ。
こんな事は、しては駄目だ。
かろうじて、とどまる事が出来た。
勿体無い事では有るが、此処は我慢だ。

初めてのキスは、味わう暇も無かった。
結局、白いパンティも返してしまった。
その後は、忍とは少しずつ離れて行ったのだ。
他の男子と歩いているのを見た時は、声も掛けられずにスゴスゴと隠れる様にしていた。
少しは、隙だった様な気がする。
勿体無い。

つづく


タグ:初キス
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昭和40年代の中学生 第10話 [青春小説]

第10話

☆忍のパンティー

忍は、以外にも積極的な女生徒だった。
ジョーケンは忍とのデートは、したこと無かったしジョーケンは苦手だった。
この頃は、野球をしているのが一番楽しかった。

ジョーケンの家は、親父は公務員で母は商売をしていた。
タバコを売っていたし、お菓子やパンも売っていた。
おやつには困らない環境だったが、結構、チョコを盗んで友達に安く売って小遣いを稼いでいたのだ。

忍は、何時の間にか家に遊びに来る様に成っていた。
母と仲良くなっていたし、妹とも遊んだりしていた。
忍の両親は、離婚していたらしく母親しか見たことが無い。
忍の母は、近くの車の工場で働いていた。
一人娘の忍は、家では一人で居る時が多かった。
ある日曜の午後、野球が終わっての帰り道で忍と会った。
母が仕事で家は、忍一人だった。
「スイカ食べる?」
「有るのか?」
「今、ジョーケンのお母さんに貰った」
「私の母は仕事で、折角冷えてるのに全部食べられないから」
この時代は、各家庭に冷蔵庫成る物は無かった。
ジョーケンの家は、商売をしていたので何時も氷屋が大きな氷を配達していた。
刃の大きなノコギリで氷を切るのが涼しくて何時も見ていた。

忍と二人で、良く冷えたスイカを食べた。
珍しく黄色のスイカだった。
考えてみると、忍の家に上がるのは初めてだった。
窓の外に洗濯物が干してあった。
華やかな色の下着も、幾つか干してあった。
暫く見ていると、
「お母さんのよ・・・」
忍の声がした。
少し赤い顔だ。
ジョーケンは、我に帰った。
中1のマセガキには、少し強烈な刺激だった。
「そんな事、わかっとる」
怒った様に、返事をジョーケンはしていた。
この頃のジョーケンは、何を見ても刺激的で直ぐに股間が反応していた。
安上がりだ。
またまた、一人エッチの材料が出来たのである。
ただ、この時のジョーケンは少し精神状態が良くなかった。
ピンクのパンティが、欲しかった。
「あれ、1枚貰えないか」
声が、上擦っている。
「駄目!」
当たり前の返事で、我に帰った。
何と言う醜態か、穴があったら入れたい。
いや、入りたい。
俺は、どうかしている。
性情じゃない。いや、正常じゃ無い。

こんな事が有ってから、ジョーケンと忍の立場は逆転した。
暫くは、気まずい思いもしたが忍は益々強く成って行った。


つづくよ


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昭和40年代の中学生 第9話 [青春小説]

第9話

☆フォークダンスで緊張

ジョーケンは、何とかして1年生でありながらレギュラーを目指して、女も勉強もしないで野球に没頭していた。
そのおかげか、何とか試合に出る回数が増えて来た。
練習試合が、土曜や日曜に組まれると女生徒の応援も結構増えて来た。
やっぱり、野球部に入って良かった。
女生徒に注目されるのだ。
休み時間に校内をブラブラ歩いていても、ヒソヒソ話で「野球部のあの人、カッコ良い」何て言葉が聞こえて来る様に成った。

秋の体育祭では、野球部員は大活躍である。
走っては、陸上部より早く。
体育祭では、花形である。
「キャーッ!」
彼方此方で、黄色い声が聞こえて来る。
そんな中で、フォークダンスがある。
皆で輪に成って、お手を繋いでスキップして・・・・・・・・
唯一、合法的に女生徒と触れ合う事が出来るのだ。
こんな楽しい事は無い。
曲は、確かオクラホマ・・・・・・・・だったかな。
気の弱いジョーケンは、手がベトベトに成る位汗をかいて必死に踊った。
好美も淑子も、顔は笑ってないが心はメロメロだ。
そんな風に、思い込んで女子生徒の手を握っていた。

後ろから手を回して、女生徒と手を繋ぐ時は顔や肩が超接近する。
心臓は、バクバクと激しく鼓動しているが、ジョーケンは至ってポーカーフェイスである。
無理をしている訳でも無いが、この方が持てると思っているのだ。
女なんか、てな顔をして涼しげな態度を取っていた。

1級上の淑子は、ジョーケンの手を強く握って来た。
怒らせたままだったのか、中々会話をする事が無かった。
踊っていても、異常に体を接近して来る。
昼食の後で話が有るので、自転車置き場の裏に来てと告げて行った。
少し、顔が怖かった。

何時ものジョーケンは、弁当を食べるとキャッチボールや相撲をしていたが、恐る恐る淑子に会いに行った。
もう一人、女生徒が居た。
名前は、忍と言った。
同じ1年生だが、余り印象は無かった。
淑子の話は、忍がジョーケンが好きに成ったので付き合って欲しいと言っている様だ。
淑子とだったら付き合っても良いのに。
忍には、何の感情も沸かなかった。
しかし、忍とは大きな間違いを起こしてしまうのである。

つづく


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昭和40年代の中学生 第8話 [青春小説]

第8話

☆新任美人女教師

我が野球部は、夏の大会はあっけ無く2回戦で敗退し3年生は引退と成った。
新チームは、秋の大会に向けて夏休みも無く練習の日々である。
2年生部員が9名で、1年生は10名である。
2年生には、どう逆立ちして見ても私より下手糞な部員が3人は居る。
レギュラーに成るチャンスは大で有るが、そこは上級生が優先である。
我がジョーケンは、サードとセカンドとピッチャーをやる事と成った。
試合に出るなら、セカンドが有力だ。
肩が強いので、外野も行ける。
バッティングは、得意である。
打つことに掛けては、天才的だ。
しかし、余り目立つと2年生に虐められる。
適当に練習をする事とした。

この頃は、意外と勉強も頑張っていた。
小学校の時は、勉強しなくても出来たのに中学では徐々に落ちて行った。
そんな中で、英語だけは頑張った。
小倉先生という、大学出たばかりの新任女性教師だった。
この授業は、本当に楽しかった。
大して美人では無かったが、兎に角大人の色気ムンムンだ。
一度、先生の下宿先へ遊びに行った事がある。
友達と二人で行ったのだが、障子を座って開けたりおしとやかだった。
夏の暑い日で、タンクトップ姿だった。
色々、楽しい会話をしていたが先生の恋人の話に成った。
どうやら、遠距離恋愛の様だ。

先生の恋人も野球をしていると言っていた。
私と似ているような事も、言っていたと思う。
仮想恋人として、可愛がって欲しかったがそれ以上の事に発展はしなかった。
しかし、思わぬ所で体が密着した事が有る。
秋の、東京オリンピックを学校でテレビ観戦しながらマラソンを応援していた。
最後に円谷選手がイギリスのヒートリー選手に抜かれる瞬間の、「頑張れーっ」の合唱は学校中が揺れた気がする。
気が付くと、小倉先生と抱き合って飛び跳ねていた。
こんな幸せな時間は、二度と来ないかも・・・・・
思わず、ジュニアは怒り心頭だった。
トイレに駆け込み、収めるのに時間は掛からなかった。
その日は、夜にも2回ほど行かせて戴いた。
若い時は、元気である。

直ぐに回復してしまう。

つづく


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昭和40年代の中学生 第7話 [青春小説]

第7話

☆ 君子と再会

中学の部活で、野球部に所属しているジョーケンだが、気弱でまともに女性と話が出来ない性格は、悪く言えばのろ間でお人好し、良く言えば人見知りをして赤面タイプである。
黙っていれば、女子にもてるのだがきっかけが掴めないで、悶々とした日々を送っていた。
好きな子に、好きと言えず、積極的な子には引っ張られてしまうそんな純真な中学生球児なのだ。

ジョーケンの恋人は、もっぱら右手一本である。
吉永小百合の写真を見ては、一人頑張っている。
最近は、若奥様のおっぱいを見てしまった情景だけでも思い出すたび抜けている。
それだけでも、幸せなのだ。

いよいよ、市内の中学生野球の夏の大会が始まった。
3年生は、最後の大会である。
1年生のジョーケンは、当然レギュラーになれずにグランド整備やボールボーイのお手伝いだ。
市営球場に市内7中学が、集まった。
我が中学は、開会式直後の第一試合でS中学と対戦する。
S中学は、市内でも一番弱いと評判の中学である。
この中学には、ジョーケンの友達も何人か居た。
小学生の夏休みの林間学校が、隣の小学校と何時も一緒だった。
キャンプファイャーも、一緒に遊んだりフォークダンスも一緒にしていた。
女子では、君子と結構話が出来た。
勿論、君子から話し掛けて来たからだが・・・・・・・

当時のジョーケンは、ボーイスカウトに入っていてキャンプ慣れしていた。
食事の定番である、カレーや焼飯も得意だった。
飯盒で炊くご飯は、もっとも得意としていた。
同じ料理班で、初めて君子と会った。
明るくて、何時も笑顔だった。
黒い顔で、目が大きかった。
お互いに、写真を交換したり文通もしていた。
中学に成って、何時しか文通も途切れていた。

初戦の為に、一生懸命トンボを持ってグランドを整備し、ラインを引いたりしていた。
それが終わると、バックネット裏へ行きボールを主審に渡す役の為待機する事と成った。
その時である、
「ジョーケン」と、馴れ馴れしく呼ぶ声がした。
振り向くと、君子だった。
「野球やってんだ、だから手紙書く時間が無いんだ」
「そうでもないけど・・・・・・・」
下を向くだけのジョーケンだった。
君子は、マイクのテストをしていた。
ウグイス嬢だって。
1年ぶりの君子は、綺麗に成っていた。
俺は、野球部の補欠で、未だに彼女も居なくて一人エッチしている気弱な男である。
この時の、君子は眩しかった。
チームメイトが、今の娘知ってるのかと聞いてきた。
何と無く、鼻が高くなって「知ってるよ」なんて、カッコ付けて喋っていた。
本当に、君子は綺麗に成っていた。
同時に、遠い存在にも成っていた。
どうして、手紙を出し続けなかったのか悔やんでいる。
理由は、単純だ。
ジョーケンは、字が下手糞だったのだ。
一人エッチと同じ右手だが、字を書くのは苦手だったのだ。
今の時代の様に、携帯電話があったらもう少し違っていたかも。

君子は、試合が終わって帰る時に「また、手紙書くからね」と言ってくれたが、二度と来なかった。
すっぱい思い出だ。
その後は、色々な大会がある度に君子を探しているジョーケンがいた。
忘れられない、女の子だ。

昔に戻りたい。


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昭和40年代の中学生 第6話 [青春小説]

第6話

☆回転禁止の青春

若奥様のおっぱいは、強烈だった。
何時までも、忘れない。
一度は、触ってみたいものだ。

♪俺の選んだこの道が、回り道だと言うのかい♪
♪人の真似して行くよりも、これで良いのさ、このまま行くさ♪
♪ゴーゴーゴッ・・・・・・・♪
回転禁止の青春

目方まこと改め、美樹克彦が熱唱して売れてます。
友人の哲夫がファンクラブに入って、追っかけを始めていた。
頼まれて、回転禁止の標識がプリントされたTシャツを5枚も買わされてしまった。
1枚を教室の隣の席に座っている恵子に、あげてしまった。
これが大問題に成ってしまうのだ。

噂は、簡単に広まった。
ジョーケンは、恵子が好きなんだ。
3日も立たないうちに、ジョーケンの耳にも入って来た。
別に恵子が好きでもないけど、嫌いでもない。
ただ、恵子は哲夫と付合っていた。
とうとう、哲夫から呼び出しがかかった。
呼び出しは、定番の体育館の裏である。
野球の練習前に寄った。
5人ほど居たが、殴られる事は無いだろうと思って行った。
怖い顔してる。
「お前は恵子が好きなんか」
「嫌いじゃないけど、好きだと言う感情はお前ほどは無い」
「ホントか?」
「俺は美好が好きだ」
「本当に、本当だな!何故、Tシャツを恵子にやったのだ」
「お前がやらんからや」
こんな会話で、喧嘩には成らなかったが、噂は怖い。

美好も、顔を会わせてもそっぽを向いて無視された。
淑子にいたっては、
「頑張って」
何て励まされてしまった。

後4枚もTシャツを持っているのに、どうした物か。
兎に角、美好にも1枚渡して、淑子にも渡すか。
そうすれば、噂も消えるだろう。

♪美好ちゃん、遅くなってごめんね♪
♪美好ちゃん、遅くなって・・・・♪

しかし、暫くおとなしくしていた方が良いかも。
俺のスケベ心は、心の奥深くしまう事と成った。
寂しい中学生活だ。
野球に専念する事としたが、そう長くは続かない。

つづく
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昭和40年代の中学生 第5話 [青春小説]

第5話

☆衝撃!若奥様の生乳

水泳部のジンジロゲ淑子は、その後も大会で大活躍していた。
おまけに美人なので、学校の全体朝礼で表彰されている時は全男子の注目の的だった。
そんな淑子に助けられたジョーケンは、肩身が狭かった。

グランドの一塁側は、民家も多くボールが出ない様に1年生はカバーをしていた。
それでもファールボールは飛んで行く。
ある日、私と林田君が当番で塀の外を守っていた。
運悪く、ファールボールが民家の窓を直撃した。
ガッシャーン!
ガラスは、粉々だ。
窓から若奥様が顔を出した。
20代後半の美人だ。
こんな美人は、始めて見た。

TシャツにGパン姿の、本当に綺麗な人だ。
窓から顔を出して、
「これで3回目ね」
と言いながらボールを返してくれた。
林田は、ガラスを変える為に用具室へドライバーとガラスを取りに行った。
この頃は、ガラスを入れ替えるのは簡単だった。
サンを外して、ガラスをはめてまたサンを止めるだけである。
林田がガラスを持って来た時、若奥様は窓から乗り出し下を覗き込んで
「ガラスの破片を、きれいに掃除して」
と言ったその時である。
Tシャツの首から、中が丸見えに成った。
見事なおっぱいが目の前で見えている。
林田も、私と目を合わせてギラギラとした目を向けて来た。
衝撃だ。
脳天から、チン○ンの先まで電流が流れた。
こんな幸せな事があるだろうか。
たった数秒だが、脳裏に焼き付いた。
正に、大人の女性の魅力に圧倒された。
ひょっとしたら、わざと見せたのかも・・・・・・・・・
触りたい!
ちょっとでも良いから、触れてみたい。
許される訳が無い。

林田と二人で、誰にも言わないでおこうと誓い合った。
たいした事では無いのに。
何と無く、二人の秘密にしたかった。
こんな事があってから、何時も一塁側のカバーをしていたジョーケンだった。
当然、林田も来ている。
もっと、ガラスを割らないかな。

若奥様は、ノーブラなんだ。
思春期の少年には、凄過ぎる光景だった。
でも、幸せだ。
またまた、夜の一人エッチのレパートリーが増えたのだ。
思い出しては、せっせと励んでいるジョーケンだった。


つづく
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昭和40年代の中学生 第4話 [青春小説]

第4話

水着の女王、淑子

純真なジョーケンの背中には、未だ美智子のおっぱいの感触が残っていた。
毎晩、懸命に一人エッチで頑張っていた。

5月に成ると、中学の生活にも慣れて来た。
周りを見回す余裕も出て来た。
悪友も、次第に増えて来た。

そんな時、水泳部のロッパ(古川と言う姓だが)が、今日からプールに入る。
可愛い女子部員の水着姿が、ただで見れると股間を押さえながら言って来た。
未だ、入部を受け付けていると言っている。
1級上の女子部員で、物凄く可愛い娘が居ると言っている。
早く、水着姿か見たい。
2年生の、淑子さんと分かった。
ロッパに、1日体験入部が可能か聞いて貰う事とした。

この頃の中学高では、プールが無かった。
近くの高校の屋外プールを借りて、練習をしていた。
5月は、まだまだ寒い。
普通のプールで、温水プールでは無い。
悲劇は、ここから起こってしまった。

1週間後の土曜日に、水泳部の練習に参加する事が出来た。
野球部には、家で急用が出来たので練習を休ませて頂く事として許可が出た。
楽しい、練習に成りそうだ。

高校のプールに集合すると、プールでは高校の水球部が練習をしていた。
水球が出来るプールは、水深が2メートル20センチ以上の深さがある。
これも、悲劇の立役者と成った。

淑子は、あごの下にほくろが有って、当時の森山加代子に似ていた。
ジンジロゲェーのチンチロゲェー♪♪シラミヤノミヤ、チョイナダジィヤ♪♪
と、歌いながら淑子を観察した。
色が白くて足が長い。
顔は小さく、目は大きい。
水泳の腕前も、県下では何時も優勝しているとの事だ。
水泳部の顧問は、国体にも出ている有名な選手である。
準備体操や、守らなければいけない事や、危険な事はしない事と訓示があり練習が始まった。
新入部員を集めて、顧問の先生が色々指導をしてくれた。
私とロッパの他、数名でプールの周りを20週のランニングだ。
これは、大得意で自信満々で淑子の前を大げさに走った。
少しは、気を引いた様にも思う。

1時間もすると、体も火照って来てそろそろ水に入りたいと思った時。
ビート板から練習が始まった。
私は、水泳は得意だったので小さな板切れをビート板として得意げにバタ足で泳いでいた。
淑子とすれ違う時は、意識しない様に意識して交差していた。
5往復ほどした時、突然足が痙攣だ。
「痛テェーッ!」と叫んだが、泳ぐ事が出来ない。
必死で、足を掴んで揉んだが水深が深い。
あえなく、ジョーケンはもがきながらプールの底へ沈んで行った。
足が痛いのと、苦しいのと、沢山の水を飲んで死んでしまうと思った時、女神を見た。
何と、淑子がもぐって来た。
しがみつきたい。
だけど、しがみつくと淑子も溺れる。
何と冷静なジョーケンなのか、先生が来ていたら間違い無くしがみついていた。

淑子は、後ろに廻ってジョーケンのあごを抱えて浮上していた。
そこに先生が来て、助けられたのである。
何と情け無い姿。
逆ならまだしも、よりによって淑子に助けられるとは・・・・・・
恥ずかしくて、顔も上げられなかった。
情け無いジョーケンだった。

でも、淑子にしがみつきたかった。
いや、抱きつきたかった。
俺は、やっぱり異常なのかな。
学校で時々顔を合わすと、ニコッと笑ってくれるが・・・・・・

この事件が学校に広まり、野球部の先輩にはこっぴどく怒られた。
当時の野球部は、肩を冷やすと良くないと言って水泳はご法度だった。
たった1日で、ジョーケンの水泳部は終わってしまった。
淑子の水着姿が、脳裏に焼きついた。

つづく
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昭和40年代の中学生 第3話 [青春小説]

第3話

☆美知子のおっぱい

ジョーケンが初めて美好と口を利いたのは、1週間ほど後の事である。
何時もの様にセンター後方で、球拾いをしている様に見せかけて美好に近寄っていた時である。
野球のボールがコロコロと、テニスコートの中を転がって行った。
チャンスとばかりに、ジョーケンは懸命に追いかけた。

ドスン!バタン!
と、ジョーケンは何かにぶつかった。
何と、同じクラスの美智子にぶつかって、美智子が倒れていた。
ジョーケンは、鼻を激しくぶつけていた。
目から星が飛んでいた。
直ぐに、倒れた美智子に「大丈夫、ごめん」と謝ったが、足が痛いと言って座っていた。
すかさず、近くに居た美好が、保健室へ連れて行かないと・・・・・・・・
私に、「おぶって保健室へ運んでよ」と、大きな目を私に向けて言っている。
初めて会話をしたのに、命令口調で言われてしまった。
恋は、難しい。
もっと違った形で、会話をしたかった。

仕方なく、美智子をおぶって保健室まで行く事にした。
美智子は、美人では無いが巨乳だ。
一度は、触れて見たいとも思っていた。
大チャンスである。
背中に、美智子の巨乳を感じる事が出来る。
保健室までは遠いけど、何と無く嬉しかった。
ジョーケンの股間は、徐々に緊張して来ていた。
歩き方も、何と無くぎこちなく内股に成っている。
顔は、赤みを帯びていて何と無く上気している。
鼻からは、一筋の赤い血が流れている。
付き添っていた美好が気付いて、タオルで拭いてくれた。
「鼻を打ったのね!」
「ウン、涙も・・・・・」
美好が、ジョーケンを覗き込む様にして話してきた。
やっぱり、可愛い
でも、美智子の巨乳も・・・・・・
何て幸せな日なのか、このまま保健室でデートをしたいと思ったが、現実は厳しかった。
保健室のおばさんに、追い出されてしまった。
「チクショーっ!」

幸せは、一瞬にして終わってしまった。
股間の緊張は、トイレでなだめて終わらせた。
まだ暫くは、美知子のおっぱいの感触は忘れそうに無い。
幸せな、一時だった。
何でかな。


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