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昭和40年代の中学生 第11話 [青春小説]

第11話

☆初めてのチュウ・・・・・・

ピンクのパンティ事件から1ヶ月が過ぎたある日、忍が家に来ていた。
最近は、平気でジョーケンの部屋にも入って来る。
時々、エッチな本も見られてしまう。
大事な宝物なので、隠すのに必死だった。
押入れの布団の奥が、隠し場所だ。
ここまでは、ばれない事を祈っている。

「この前、パンティをくれと言ったよね」
「私のなら、やっても良いよ」
何と、嬉しい事を言ってくれる。
ジョーケンは、直ぐに
「有難うと言ってしまった」
本音より、恥ずかしくて直ぐに返事をしたのだ。

ピンクのパンティとブラジャーが、脳裏に焼き付いている。
出来れば、ブラジャーも欲しいけど。
そんな事は、言えない。
俺は、変態か?
いや、年頃の中学生男子としては正常なのだ。
忍のパンティは、白だった。
買ったばかりの様である。
本当は、使い込んでるのが欲しかったけど。
花柄の綺麗な紙袋に入っていた。

「何回、穿いたの?」
「3回かな」
思わず、聞いてしまった。
お礼に、俺のパンツを持ってくかいと聞いたら、速攻で要らないと言われた。
あたり前田のクラッカーだ。
その代わり、キスを要求された。
これには、困った。
何と言っても、ジョーケンには経験が無い。
忍も無いと思うけど。
意を決して、忍の肩に手を置き顔を近づけた。
スムースに唇が触れた。
ほんの一瞬だが、確かに触れた様な気がした。
しかし、此処でジョーケンは正気に戻ったのである。
これ以上は、駄目だ。
こんな事は、しては駄目だ。
かろうじて、とどまる事が出来た。
勿体無い事では有るが、此処は我慢だ。

初めてのキスは、味わう暇も無かった。
結局、白いパンティも返してしまった。
その後は、忍とは少しずつ離れて行ったのだ。
他の男子と歩いているのを見た時は、声も掛けられずにスゴスゴと隠れる様にしていた。
少しは、隙だった様な気がする。
勿体無い。

つづく


タグ:初キス
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