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昭和40年代の中学生 第10話 [青春小説]

第10話

☆忍のパンティー

忍は、以外にも積極的な女生徒だった。
ジョーケンは忍とのデートは、したこと無かったしジョーケンは苦手だった。
この頃は、野球をしているのが一番楽しかった。

ジョーケンの家は、親父は公務員で母は商売をしていた。
タバコを売っていたし、お菓子やパンも売っていた。
おやつには困らない環境だったが、結構、チョコを盗んで友達に安く売って小遣いを稼いでいたのだ。

忍は、何時の間にか家に遊びに来る様に成っていた。
母と仲良くなっていたし、妹とも遊んだりしていた。
忍の両親は、離婚していたらしく母親しか見たことが無い。
忍の母は、近くの車の工場で働いていた。
一人娘の忍は、家では一人で居る時が多かった。
ある日曜の午後、野球が終わっての帰り道で忍と会った。
母が仕事で家は、忍一人だった。
「スイカ食べる?」
「有るのか?」
「今、ジョーケンのお母さんに貰った」
「私の母は仕事で、折角冷えてるのに全部食べられないから」
この時代は、各家庭に冷蔵庫成る物は無かった。
ジョーケンの家は、商売をしていたので何時も氷屋が大きな氷を配達していた。
刃の大きなノコギリで氷を切るのが涼しくて何時も見ていた。

忍と二人で、良く冷えたスイカを食べた。
珍しく黄色のスイカだった。
考えてみると、忍の家に上がるのは初めてだった。
窓の外に洗濯物が干してあった。
華やかな色の下着も、幾つか干してあった。
暫く見ていると、
「お母さんのよ・・・」
忍の声がした。
少し赤い顔だ。
ジョーケンは、我に帰った。
中1のマセガキには、少し強烈な刺激だった。
「そんな事、わかっとる」
怒った様に、返事をジョーケンはしていた。
この頃のジョーケンは、何を見ても刺激的で直ぐに股間が反応していた。
安上がりだ。
またまた、一人エッチの材料が出来たのである。
ただ、この時のジョーケンは少し精神状態が良くなかった。
ピンクのパンティが、欲しかった。
「あれ、1枚貰えないか」
声が、上擦っている。
「駄目!」
当たり前の返事で、我に帰った。
何と言う醜態か、穴があったら入れたい。
いや、入りたい。
俺は、どうかしている。
性情じゃない。いや、正常じゃ無い。

こんな事が有ってから、ジョーケンと忍の立場は逆転した。
暫くは、気まずい思いもしたが忍は益々強く成って行った。


つづくよ


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