SSブログ

昭和40年代の中学生 第1話 [青春小説]

第1話

☆気弱なジョーケン少年

昭和42年の春、一人の気弱な少年が希望と野望を持って通学路を自転車で飛ばしていた。
顔にはニキビが吹き出ていて、頭は丸刈りである。
額の生え際は、富士額で大きな体を持て余している様子である。
少年の名前は、ジョーケンと言う。
まるで、仏教の坊主の名前だ。
小学生の頃から、ジョーケンと呼ばれて本名で呼ばれる事は無かった。

同じ町内の同級生は、7名。
女生徒が6名で、男はジョーケンだけである。
何という恵まれた環境なのか、何時も両親に感謝していた。
1級上の学年は、9名居て男が7人である。
たった1年の違いだが、現実は大きく違うのである。
この頃から、恵まれた環境にとっぷりと浸かっていた。

節は、美人だが少し頭が弱い。
一緒に遊ぶには最高の女生徒であると、何時も思っていた。
欠点は、節の兄である。
1級上の兄は、素行が悪い。
近所でも評判の悪である。
しかし、私はこの兄と妙に気が合うのである。
野球をする時も、何時も同じチームで戦っていた。
しかし、それも小学生までの事で中学生に成ると友達も増えた為に疎遠に成って行った。

ひろ子は、美人では無いが頭が良かった。
宿題は、専らひろ子にお願いしていた。
文句は言うけど、何時もやってくれていた。
性格は、良い。
将来結婚するなら、ひろ子かな。
勝手に、そう決めていた。

この物語は、気弱なジョーケン少年の中学の頃である。
3年間の楽しい生活を、面白おかしく披露する。

続きますよ!

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学校

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

-|昭和40年代の中学生 第2話 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。